無糖の炭酸水を毎日飲んでいると、少しずつ歯が溶けるのでしょうか。
水と二酸化炭素を主成分とするプレーン炭酸水は、実験では普通の水よりわずかに歯質を溶かします。
ただし、その作用は一般的な酸性清涼飲料よりかなり小さく、通常の飲み方で毎日飲むことで歯の酸蝕症が増えるという強い証拠はありません。
プレーン炭酸水は、本当に歯を溶かす?
抜いた歯などを使った実験では、炭酸入りミネラルウォーターは普通の水より歯質をわずかに溶かしました。
ただし、その作用は比較された一般的な清涼飲料よりかなり小さいものでした。
プレーン炭酸水は歯にまったく作用しないわけではありませんが、ジュースなどの酸性飲料と同程度に歯を侵食するわけでもありません。
また、実験で歯質が溶けても、日常的な飲用で酸蝕症が起こるとは限りません。実際の口の中では、唾液による酸の中和などがあるためです。
一方、プレーン炭酸水を毎日飲む人と普通の水を飲む人を長期間比較した強い研究も、今回確認した範囲では見つかりませんでした。
実験上の酸蝕作用は小さい一方、長期的な人でのデータは不足しています。
無糖なら何でも同じ?プレーン炭酸水と酸味料入りは別
今回対象としているのは、水と二酸化炭素を主成分とするプレーン炭酸水です。
無糖でも、クエン酸、果汁、酸味料などが加えられた製品は別に考える必要があります。
また、無糖であることは虫歯には重要ですが、酸蝕は飲食物の酸そのものが歯質に作用するため、「無糖=酸蝕しない」ではありません。
市販品では、「無糖」という表示だけでなく、クエン酸や果汁、酸味料などが加えられていないかも確認した方がよいでしょう。
毎日飲むなら、量や飲み方は気にした方がいい?
プレーン炭酸水には、「1日○mLまで安全」という基準はありません。
長期データが乏しく、具体的な安全ラインを決められないためです。
酸性飲料全般では、一日中少しずつ飲み続けたり、口の中に長くためたりするなど、酸に触れる時間を増やす飲み方は避けた方がよいと考えられています。
ただし、これはプレーン炭酸水だけで長期的な害を確認した結果ではなく、酸蝕症全般から考えた対策です。
唾液が少ない人、すでに酸蝕がある人、胃酸逆流など別の酸への曝露が多い人では条件が異なります。
結局、無糖の炭酸水を毎日飲んでも歯は大丈夫?
健康な人がプレーン炭酸水を普通に毎日飲む程度なら、現時点では歯への影響を過度に心配する必要はなさそうです。
ただし、長期的な人での研究が不足しているため、普通の水と完全に同じ、量に関係なく安全、とまでは言えません。
また、クエン酸・果汁・酸味料などが加えられた無糖炭酸飲料は、プレーン炭酸水とは別に考える必要があります。


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